矯正について
- Q.
- 大人になってからの治療ではいけないの?
歯が生えるスペースを決める顎の成長は、大体小学校入学前に8割は完成をしています。 また、乳歯から永久歯への生え変わりが開始するのも、6歳ころからです。もしも、顎が十分に発達していないまま、永久歯へと生え変わりが進んでしまったらどうなるでしょうか。 スペースがないので、歯並びがガタガタになってしまったり、咬みあわせが上下で反対になってしまったりする可能性があります。歯並びが悪いことは、お子様の性格を内向的にしてしまったり、咬みあわせの位置関係に骨格的な問題を生じる場合や、頭痛や肩こりと言った身体的な不調の原因ともなります。咬み合わせの骨格的な問題は、成人してからは手術でしか治すことができません。 そのため、歯科矯正は6歳ころから開始をするのが、とても合理的で効果的であると言えます。
- Q.
- 子供の矯正治療で後戻りはしませんか?
お子さんの矯正治療を行った方の多くは後戻りを心配されることだと思います。後戻りというのは矯正治療を行った後に歯並びが再び悪化してしまう現象で、実は一部の患者さんは後戻りをしてしまう可能性があるので、注意しなければいけません。お子さんの矯正治療を行なった後に後戻りしてしまうのは実は矯正治療を行なった後の成長と関係があります。矯正治療を行なった後にお顔の骨が成長しますし、永久歯の生え方に問題があると矯正治療後に後戻りをしてしまう可能性があります。また、やがて親知らずが生えてくることで永久歯が後ろから押されてしまい、歯並びが変化してしまう可能性があるので、後戻りの可能性が無いというわけではありません。 お子さんの矯正治療を行なった後の後戻りというのは歯医者とともに協力して、対策を立てることでしっかりと未然に防ぐことが出来ます。定期的に歯医者に通院することで虫歯の予防や歯並びの悪化の発見だけでなく、様々な疾患の予防が可能になります。矯正治療を受けた後にも定期的な通院を欠かすことがないように注意しておきましょう。
- Q.
- 一期治療・二期治療とは何ですか?
矯正治療は一期治療と二期治療という二段階の治療に別れていて、それぞれ対象としている患者さんが違っています。一期治療というのはまだ永久歯の中に乳歯が残っている混合歯列の患者さんを対象にした治療で、6歳くらいから12歳くらいの患者さんが対象になります。このころの治療は顎の成長をコントロールし、永久歯が正常に生えるように手助けをする治療が主体で、しっかりと治療を行い永久歯だけの歯列になった状態での治療を円滑に進めるようにします。 永久歯が完全に生え、乳歯がなくなった患者さんにお行われる治療が二期治療です。二期治療では永久歯がしっかりと生えるように歯並びをコントロールする治療で、美しく自然な歯並びを治療後も継続できるようにコントロールしていきます。矯正治療を通じて様々なメリットを享受することができるので、お子さんの間の一気治療を終えた後に二期治療までしっかりと行い、より自然な歯並びを手に入れるようにすることが非常に重要です。
- Q.
- 子供の矯正期間はどれくらいですか?
当院で利用している矯正治療というのはプレオルソというマウスピース型の矯正装着と、3Dリンガルアーチという治療法で、歯をできるだけ抜くことなく矯正治療ができる治療法です。上下の顎の位置関係というのは非常に重要で、上下の顎の距離を適切な位置に保つことで歯が出てくる環境を整える治療です。しっかりと適切な顎の位置関係を保って矯正治療を受けることができます。通常の矯正治療で見られるような人工的な歯並びではなく、より自然で見た目にも美しい歯並びを手に入れることができます。矯正治療自体も4年ほどで終了するので、お子さんの受験を見越して早めに矯正治療を始めておくとお子さんの顎の成長を適正にコントロールし、機能的にも見た目にも美しいお口を作ることができます。
- Q.
- 子供の時から歯科矯正治療をする必要はあるのでしょうか?
矯正治療を受けるタイミングというのはかなり判断が難しいものかもしれません。矯正治療は中学生くらいから始めると思われる患者さんが多いのですが、実は矯正治療は中学生くらいから始めるのではなく、小学生くらいに一度歯医者の診察を受け、治療の方針を決める事が非常に重要です。矯正治療は単に歯並びを直すのではなく、成長の方向をコントロールし、しっかりと健康な状態を維持する治療を行う役割も担っています。発達の方向おを健全にコントロールすることで矯正治療にかかる費用を大幅に削減できますし、矯正治療の結果も非常に自然に仕上げる事ができます。このため、矯正治療のスタートはだいたい小学四年生までに1度診察を受け、この段階で状態を見てもらい、その後必要に応じて治療を進める時期が決定すると考えておくといいでしょう。
当院について
- Q.
- 予約なしでも来院しても大丈夫ですか?
当クリニックは予約制を取り入れています。必要な診療時間の確保と、来院者の待ち時間の短縮のためです。一人の歯科医師、歯科衛生士が一人の患者さんのお悩みに寄り添った診療をするためには、その方のためにしっかり時間を空けておくことが非常に大切であると考えます。そのため、強い痛み等の緊急性が低いと思われる場合を除き、できるだけ予約を取って頂きたいと思います。
費用について
- Q.
- 矯正治療は保険適応しますか?
矯正治療を受ける時にきになるのが保険適応可能かという問題です。矯正治療を受ける時には基本的に保険を利用して治療を受けることができず、自費診療で治療を受けることができます。このため、矯正治療を受ける時にはある程度まとまった費用がかかることがあり、費用の支払いのためにローンを利用することもあります。矯正治療を受ける時には実はある一定の条件の患者さんは保険適応で治療を受けることができ、治療を受ける時に注意しなければいけません。
- Q.
- 矯正治療は医療費控除の対象になりますか?
医療費控除というのは年間で10万円より多くの医療費がかかった場合にはその医療費用を税金の控除の対象にするというもので、確定申告の際に申告することで税金を安く収めることができます。医療費控除というのは基本的に健康上問題になる方が適応される制度です。矯正歯科治療の中でもある条件を満たすことで医療費控除の対象になります。 矯正治療を受ける患者さんの中には生まれつき顎の発育に異常があったり、著しく噛み合わせが悪く、お口の状態が悪くなっている場合があり、このような場合には矯正治療を受けることが健康の改善に欠かすことができず、医療費控除の対象に認定されます。このような対象になるためには歯医者の診断によって治療の必要性を証明する必要があり、この手続きを取ることで矯正治療も医療費控除の対象に認定されます。